上峰町の家 佐賀県三養基郡上峰町
第10回佐賀の木・家賞 優秀賞 2025
施主が幼少期から暮らしてきた実家は、約340坪の広さを持つ敷地である。敷地内には、ご両親が暮らす母家と庭があり、通路を挟んで倉庫、その奥には父が家業を営んでいた工場の跡地が残されていた。今回、近隣のアパートで暮らしていた若い家族が、子どもの成長とともに手狭になった住環境を見直し、実家に隣接するこの場所に、省エネルギー型で日々の暮らしに寄り添う「自分たちらしい家」を建てることとなった。
全体計画では、周囲からの視線に配慮し、軒高を抑えた単純な切妻屋根を南北に架けている。日射量を抑えつつ太陽光発電の効率を高める省エネルギー型の構えであり、同時に周囲の風景にも自然に馴染む姿を目指した。
平面計画は、既存の実家の庭と新たに設ける庭、その両方を享受できる位置に大きな「間」を設けることから始めている。そこを家族が最も長く過ごす主室とし、暮らしの中心に据えた。主室の東側には腰掛けを備えたピクチャーウィンドウを設け、実家との関係性を緩やかにつなげた。一方、南側には大開口を設け、新しくつくられる庭の風景を室内に取り込む構成とした。
深い軒を持つ屋根とラワン合板の天井により、光の反射を抑え、賑やかな若い家族の生活に落ち着きを与える空間としている。棟の位置にはガラスの欄間を設け、内部空間に広がりをもたらすとともに、差し込む光が生む陰翳が、日常の中に豊かな表情を与えている。
南側のテラスは、ゆったりと出支度ができる場であり、アウトドアを好む家族にとって多用途に使える場所である。内と外を緩やかにつなぐ中間領域として、日差しを遮りながら庭や風を楽しめる、心地よい居場所となっている。
家族の成長とともに庭木も育ち、四季折々の表情が重なっていくことで、この住まいがより豊かな居場所へと成熟していくことを願っている。
主要用途 専用住宅
敷地面積 573.75㎡
延床面積 101.58㎡
構造 木造 平屋
施工会社 福田建設株式会社
竣工 2024年5月
施主が幼少期から暮らしてきた実家は、約340坪の広さを持つ敷地である。敷地内には、ご両親が暮らす母家と庭があり、通路を挟んで倉庫、その奥には父が家業を営んでいた工場の跡地が残されていた。今回、近隣のアパートで暮らしていた若い家族が、子どもの成長とともに手狭になった住環境を見直し、実家に隣接するこの場所に、省エネルギー型で日々の暮らしに寄り添う「自分たちらしい家」を建てることとなった。
全体計画では、周囲からの視線に配慮し、軒高を抑えた単純な切妻屋根を南北に架けている。日射量を抑えつつ太陽光発電の効率を高める省エネルギー型の構えであり、同時に周囲の風景にも自然に馴染む姿を目指した。
平面計画は、既存の実家の庭と新たに設ける庭、その両方を享受できる位置に大きな「間」を設けることから始めている。そこを家族が最も長く過ごす主室とし、暮らしの中心に据えた。主室の東側には腰掛けを備えたピクチャーウィンドウを設け、実家との関係性を緩やかにつなげた。一方、南側には大開口を設け、新しくつくられる庭の風景を室内に取り込む構成とした。
深い軒を持つ屋根とラワン合板の天井により、光の反射を抑え、賑やかな若い家族の生活に落ち着きを与える空間としている。棟の位置にはガラスの欄間を設け、内部空間に広がりをもたらすとともに、差し込む光が生む陰翳が、日常の中に豊かな表情を与えている。
南側のテラスは、ゆったりと出支度ができる場であり、アウトドアを好む家族にとって多用途に使える場所である。内と外を緩やかにつなぐ中間領域として、日差しを遮りながら庭や風を楽しめる、心地よい居場所となっている。
家族の成長とともに庭木も育ち、四季折々の表情が重なっていくことで、この住まいがより豊かな居場所へと成熟していくことを願っている。
※ZEH水準型省エネ住宅 BEI 0.46、一次エネルギー消費量54%削減 補助金対応しています。
■設計概要
主要用途 専用住宅
敷地面積 573.754㎡
延床面積 101.58㎡
構造 木造 平屋
施工会社 福田建設株式会社
竣工 2024年5月
撮影 針金建築写真事務所
ヨシタケケンジ建築事務所は、福岡を拠点とする建築設計事務所です。
注文住宅から、既存住宅の改装、週末住宅や別荘、クリニック、福祉施設など、さまざまな建築、空間のデザイン、設計・監理を行っています。住宅においては、地域や風景に目指した計画を理想とし、自然素材と、高性能住宅(ZEH住宅、省エネ)など、健康で快適な空間を目指しています。
どうぞお気軽にお問い合わせください。 福岡の建築設計事務所、佐賀、福岡、設計事務所